甍の波と雲の波
端午の節句に向けて、鯉のぼりを飾るお宅が増えてきましたね。
私も息子達の鯉のぼりを飾っていた頃を懐かしく思います。
ところで『甍の波と雲の波〜』で始まる鯉のぼりの歌をご存知でしょうか?
甍(いらか)とは、屋根の棟瓦頂上の部分です。
輪違の棟瓦を幾重にも組み、棟を高くする事で俗に言う立派な棟になります。
高い棟瓦は見栄えは良いですが、残念ながら地震には弱いのが欠点です。
昔の施工法ですと、半丸形状の瓦をモルタルなどを使わずに組み合わせて積んだだけです。
現在高い棟を施工する場合は縦横鉄筋工法も可能ですが、いずれにしても棟を高くすればするほど重量は増えます。
大きな土蔵になると棟瓦の重量だけで7トン近くになることもあります。
近年の傾向としては、見栄えよりも安全性重視で軽い棟瓦にして欲しいというお客様が多く、『三角冠一本耐震棟』の施工が増えています。
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