いぶし銀
『いぶし銀』という言葉は、見た目の華やかさはないが実力や魅力があるものを表現する時に使われますが、その語源は瓦にあると言われています。
銀色(ぎんしょく)いぶし銀の瓦はお城や寺社仏閣で使われる色で、釉薬を使わず古来の燃焼方法で作られます。
陶器瓦の多くは釉薬を使って色付けしますが、銀色いぶし銀は燃焼最後で窯を密封し一晩置いて燻します。
翌日釜を開けると瓦はいぶし銀に変わっているのです。
瓦に携わる人間にとって特別な色と言えます。
今回はお施主様たっての希望でこの瓦に決まりました。
寄棟で緩勾配、ここのところ地震が群発していることもあり鬼瓦はあげずに耐震7寸丸工法になりました。
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