諏訪神社 仕上がりました!(前編)
6月9日からスタートした諏訪神社の工事は7月3日に完了しました。
雨の日以外、約20日の長丁場でした。
仕事をしていて分かりましたが、高さ約25mの杉の古木に囲まれた神殿は、1日のうちで日光が届くのは2時間半ほどしかありませんでした。
なので どんなに暑い日でも神社の中はとても涼しく快適に仕事ができました。
しかし秋や冬はどうでしょう?
秋には杉の葉が落ちて屋根瓦一面に溜まります。通気性が悪くなり瓦の表面に苔や青カビが発生する原因になります。
標高が高い波田地区は、一旦雪が降ったら日陰の雪はやがて氷となり春まで溶けません。杉の枝の残雪は氷の塊となり、25mの高さから屋根に落ちて瓦が割れてしまうこともあります。
このように綺麗な屋根を保つにはとても困難な環境なのです。
Before
土、杉の葉、草も生えていました。
棟瓦は固定されておらずグラグラ、瓦の表面は青カビだらけ。
瓦を剥がすと中まで杉の葉だらけ。
鬼瓦は転んでいました。
割れていない瓦は、青カビなどの汚れを落として再利用することで費用を抑えました。
高圧洗浄すると新品のように瓦が生まれ変わります。
after
↑青カビを落としたところとそうでないところの違いは一目瞭然です。
拝殿奥の陸棟、拝殿隅棟は三角冠耐震棟全てステンレスビスで固定して瓦が氷の落下で割れても部分的に交換可能できるようにしました。
奧拝殿の瓦はセメント瓦で痛みも酷かった為、葺き替えました。
↓
瓦は強いステンレススクリング釘で固定しています。トルネード釘なので災害に強く打ったらなかなか抜けません。
本棟はステンレスの強力棟鉄筋工法で全て割り熨し一枚一枚ホルマル銅線で固定されてます。
御拝も同様で、掛巴を180mmステンレスビスでびくともしないように施工しました。
長くなりましたので、続きは後編で紹介致します!
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