旧家の平地門
『瓦の破片が落ちてきたので点検して欲しい』とお問い合わせいただきました。
点検に伺うと中央の鼻瓦からまた破片が落下寸前でした。
『そろそろ手を入れて修理するようにご先祖様が訴えているのかな?』とお施主様。
何とか修理して欲しいとご依頼いただきました。
Before
約70年間手入れされていなかったとこのこで、一度復元工事してみることを提案しご承諾いただきました。
まずは5人掛かりで一旦全ての瓦を撤去して、土、割れ瓦、再利用できる瓦に分別するところからスタートしました。
既存瓦は全て家紋付きでとても価値のある瓦です。
鯱の尾びれなど足り無いパーツは弊社で保管していた別の鯱をバラして必要なパーツを組み合わせました。
同じ年代の瓦を使えば色が合うので違和感がありません。
今回の門の屋根を手掛けたのは、瓦グランプリで優勝した職人です。
表と裏に差が出ない様に1ヶ月かけて一人で仕上げました。
After
破風板回りは全て銅板で仕上げです。
耐震補強もしたので、ここから50年100年と長持ちして欲しいですね。
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